【私と吹奏楽】家族バンド(高橋 綾香 先生)

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吹奏楽やブラスバンドの指導の方にとって、吹奏楽とは?バンドとは?音楽とは?

全国の指導者の方々、 そして、バンド活動にがんばるメンバーたちへの応援の気持ちをこめて、現場の指導者の方の「声」をご紹介いたします。

※ミュージックエイトHPに掲載のコラム「私と吹奏楽」より引用

ベルブ・ブラス・バンド(東京都多摩市)高橋 綾香 先生にお話を伺いました。

団員数:男子13名 女子27名   ※団員数は掲載当時のものです。
モットー:みんなで楽しく 心に響く音楽を!

 「せっかく楽器と出会えたんだから、これからも続けていきたい!」 
 そのひと言に応えるため、私たち「ベルブ・ブラス・バンド」は生まれました。きっかけは1997年の多摩市立公民館の音楽実技講座「楽しい楽器やってみよう!」。初めて楽器に触れ、すっかり楽器の楽しさに目覚めてしまった子どもたちの熱意がつくったバンドです。幸い、最初は未定だった音楽実技講座の次年度開催も決まり、結局以後8年間、この講座を通して仲間が増えつづけています。8年間で講座を受講したのは200人以上。うち100人くらいがベルブ・ブラス・バンドで活動してきました。こうした講座修了者を中心に、現在の団員は小4〜高3まで40人。8年間ずっと一緒にやっているメンバーも4人います。

 公民館の講座から派生したバンドとはいえ、全くの自主サークルですから、当然、市や公民館のサポートはありません。講座参加はリード代以外無料ですが、こちらは、楽器を買うにも、修理するにも、楽譜を買うにも、とにかくお金がかかります。フリーマーケットや古紙回収などをして、少しずつ楽器や楽譜をそろえているところです。「えっフリーマーケット? 古紙回収?」とよく驚かれます。そう、私たちのバンドは全くの家族経営(!?)。お金が要るなら、みんなでできることを考え、実行します。コンサートのビラづくりもビラ配りもバンド内手工業で。演出も当然手作り。近所のスーパーに段ボールをもらいにいくのが恒例行事です。やれることはいつもみんなで、みんな一緒にが基本です。この“みんな”にはメンバーの保護者の方も入ってくれています。年に20回近くのステージを行っていますが、運搬にトラックなどという贅沢は考えず、保護者の方々の乗用車にすべて積み込みます。いかに効率よく積み込むか、このパズルが結構楽しい! ステージ袖で私たちの付近だけ妙にアットホームなのは、大きな楽器のケースまでお母さんが縫ったキルティングだったり、お父さん自慢の日曜大工の成果だったりするからでしょう。でも、こうした努力の結果、最近念願のマリンバを買うことができました。ケースはもちろんお父さんの手製です。メンバーの年齢も学校もバラバラ。当然、個性もバラバラです。音楽一直線の子もいますが、学校では運動部の子が、ここではとても楽しそうに楽器を吹いたりしています。共通しているのは、元気が有り余っているということ! 歌ったり、踊ったり、バーベキューしたり、みんなで調理実習したり。そして、ときには、真剣に話しあったり。技術の向上だけに邁進するバンドではありませんが、何をするときも、一人ひとりが大切なメンバーのなかのひとりなのだ……それさえ忘れなければいい。そして、このバンドでしかできないことをメンバーみんなで経験すること、それが私たちの目標です。

 ここ「ベルブ・ブラス・バンド」がみんなの居場所であり、憩いの場であるのがわかるから、とても素直な気持ちで、みんなと“音楽”ができるのでしょう。私も一応先生とは呼ばれていますが、それは単に“綾香先生”という呼び名であるだけ。メンバーの一員です。練習日の土日に、楽器に触れたくて“帰って”くる子どもたちのために、少しでもそうしていられる時間を長く確保してあげたいと思っています。

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