吹奏楽

【吹奏楽ナビ】#57 作曲家 鈴木 英史

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皆さま、こんにちは。

2月になって急に寒さが厳しくなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本連載執筆の切り口として、2025年がメモリアルイヤーとなる作曲家を調べていたところ、国内では鈴木英史さんがこの2月に還暦を迎えられることを知りました。近年では、2022年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ「ジェネシス」の作曲者として広く知られ、日本の吹奏楽界に多大な影響を与え続けている偉大な作・編曲家です。今月末には東京と大阪の2箇所で還暦を祝うコンサートも催されるとのことなので、その予習も兼ねて鈴木英史さんの作品を吹奏楽コンクールでの名演を通してご紹介します。

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【吹奏楽ナビ】#56 マ・メール・ロワ

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皆さま、こんにちは。

前回に引き続き、今年が生誕150年となるモーリス・ラヴェルの作品から、今回はマ・メール・ロワを取り上げます。私のこの曲との出会いからエピソードと共に、吹奏楽コンクール全国大会での中学校の名演をご紹介していきましょう。

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【吹奏楽ナビ】#55 クープランの墓

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皆さま、こんにちは。

2025年の巳年を迎えました。本年も、何卒よろしくお願い致します。

今年最初の記事ということで、2025年がメモリアルイヤーとなる作曲家を調べたところ、モーリス・ラヴェルが生誕150年という記念の年だということが分かりました。ラヴェルといえば、当連載ではこれまでに 「ダフニスとクロエ」や、「スペイン狂詩曲」の名演をご紹介してきましたが、今回はラヴェルの作品の中で私が一番好きな曲と言っても過言ではない「クープランの墓」を取り上げます。私のこの曲との出会いからエピソードと共にご紹介していきましょう。

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【吹奏楽ナビ】#54 バレエ音楽「くるみ割り人形」

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皆さま、こんにちは。

早いもので2024年もあと少しとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は本番の都合で朝早くに家を出ないといけなかったり、会場が学校の体育館だったりと12月の寒さを強く感じる毎日を過ごしておりました。

12月はクリスマスシーズンで街中にクリスマス音楽が溢れていますが、クラシック音楽のクリスマスといえば、チャイコフスキー作曲の バレエ音楽「くるみ割り人形」が定番となっています。ここ数年の12月にはバレエ公演での「くるみ割り人形」全曲の演奏の機会をいただいていましたが、今年は残念ながら演奏の機会がないので、私が「くるみ割り人形」の曲に興味をもつきっかけとなった吹奏楽コンクール全国大会での演奏をご紹介して、クリスマス気分を皆さまと共有しようと思います。

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【吹奏楽ナビ】#53 スペイン狂詩曲

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皆さま、こんにちは。

今年の全日本吹奏楽コンクール高校の部では、自由曲でラヴェル作曲の「スペイン狂詩曲」が3校によって演奏される(しかも前半の部に固まって)という近年稀に見ることが起こりました。この作品自体は近年の全国大会で演奏されているのですが、同じ部門で複数団体によって演奏されたのはいつぶりになるのだろうと調べたところ、2008年の中学の部で3校によって演奏されていて、高校の部になると私が全国大会に出場した2002年に5校によって演奏されており20年以上も遡ることが分かりました。1990年代から2000年代にかけてはよく演奏されていた曲だったなあと大変懐かしい気持ちになりましたので、今回はラヴェルが作曲した「スペイン狂詩曲」を取り上げてみようと思います。

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