【私と吹奏楽】ぴよぴよ隊誕生!

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吹奏楽やブラスバンドの指導の方にとって、吹奏楽とは?バンドとは?音楽とは?

全国の指導者の方々、 そして、バンド活動にがんばるメンバーたちへの応援の気持ちをこめて、現場の指導者の方の「声」をご紹介いたします。

※ミュージックエイトHPに掲載のコラム「私と吹奏楽」より引用

宮城県仙台市 ぴよぴよ
吹奏楽が好きなママのためのサークル。
子育て中のママ同士が励まし合いながら活動中。当面の目標は児童館や幼稚園への訪問演奏。

 中・高・大と吹奏楽部で青春していた私は、当然のように社会人バンドに入りました。ところが、結婚し、子どもが生まれると、思うように参加できなくなってきました。このままでは楽器が吹けなくなる……。悩んでいたある日、ネット上で「クラリネットを吹きたいが、子どもがいるのであきらめている」という書き込みを発見しました。

「この人、私と一緒だ!」

 神様のお導きか? 私は生まれて初めてする“返信”に、思いのたけをぶつけました。
「社会人バンドでは、子どもが生まれて辞めていったママたちをたくさん見てきました。子育てで引きこもりがちな私たちにこそ、吹く場所が必要じゃないのか?ママさんバレーやママさんコーラスがあるのだから、ママさんブラスだってできるのでは?

 それからは早かったです。意気投合した2人は、すぐに初顔合わせし、ママさんブラスの構想を練り始めました。1週間ほどで、ママたちがよく見るネット上の掲示板に“参加者募集”の広告を出してみました。

 ──平日午前中(現在は月3回木曜日10:00〜12:00)練習、子連れOK、月会費500円、年数回の訪問演奏を目的とする。──

 あっという間に10人、20人もの仲間が集まり、1ヵ月後には第1回の練習が始まっていたのでした。ママさんブラス『ぴよぴよ隊』の誕生!平成14年11月のことでした。

 考えてみれば、中学・高校とも吹奏楽人口の9割が女子、リーダーさえも女子が務めることがほとんどです。やる気満々のママたちがたくさん集まるのは、あたり前のことなのかもしれません。相方(?)はHPまで立ちあげてくれました

 赤ちゃんや幼児がいっぱい、ときには遠慮なく泣き声が響く練習場の喧騒ぶりときたら……!?それでも、みんな水を得た魚のように生き生きしています。当初は心配もしましたが、楽器の管理等も自分たちで気をつけ、子どもも楽しめる工夫をし、同時に、子どもに根気よくマナーを教え続けることで、意外に事故は防ぐことができるものです。小さな応援団を飽きさせないよう、練習にも熱が入ります。

 かくして、今では、40人以上の仲間と子どもたち、そして応援してくれる家族も巻きこみ、地域の子どもたちのための「ぴよぴよ隊」の演奏活動は続いているのです。

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