【金管バンドナビ】#51全英大会地区予選中盤戦結果と日本金管バンドイベントのご紹介

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みなさん、こんにちは。金管バンドディレクターの河野一之(コウノ カズユキ)です。

10月開催の英国最高峰のバンドを決める全英大会、その地区大会の結果が続々と届いています。今回は「中部地区」「イングランド西部」、そして「スコットランド地区」の3つの地域を特集します。

さらに、日本で今年上半期に開催される金管バンドのイベント情報も併せてご紹介します。

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【吹奏楽ナビ】#61 全日本吹奏楽コンクール課題曲⑦ 委嘱作品

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皆さま、こんにちは。

4月になり新年度が始まりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、課題曲における委嘱作品についてご紹介しようと思います。全日本吹奏楽コンクールの課題曲には、全日本吹奏楽連盟からの依頼をもとにコンクールの課題曲として作曲された委嘱作品が使用されることがあります。近年では課題曲のうち1曲は委嘱作品という傾向が続いてきたのですが、今年度は委嘱作品が2曲使用されており、これは1996年度以来で約30年ぶりになります。

今年度の課題曲ではⅡとⅣが委嘱作品なのですが、どちらもタイプの違う魅力をもった作品です。課題曲Ⅱは技術的にはそこまで高い要求はされませんが、基礎的な部分に忠実で教育的な印象を受ける作品、かたや課題曲Ⅳは作曲家の色や個性が存分に表れていて、情景描写に富んだ叙景的な印象を受ける作品です。そこで今回は、委嘱作品の歴史と共に、過去の課題曲からそれぞれのタイプに該当すると私が思う作品をご紹介します。

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【吹奏楽ナビ】#60 全日本吹奏楽コンクール課題曲⑥ マーチ Vol.2

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皆さま、こんにちは。

全日本吹奏楽コンクール課題曲における「マーチ」作品は、一般的な行進曲とは違いコンサートマーチとしてステージ上で演奏されることに比重をおいていたり、審査が行われる課題曲として技術的な要素や各楽器への負担などが考慮されて作曲されることから、楽曲の構成などがどうしても近くなる傾向があります。2025年度の課題曲Ⅲ: マーチ「メモリーズ・リフレイン」は、そういった課題曲マーチとしての特徴を持ちながらも作曲者の個性が色濃く加わった作品だと思いました。以前の記事で、「マーチ」の分類になる課題曲をいくつかご紹介したのですが、まだまだご紹介したい作品がありますので、今回は過去の課題曲の中から課題曲らしいマーチと、その名演をご紹介しようと思います。

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【金管バンドナビ】#50全英大会地区予選前半結果とウェールズのチャンピオンシップ・セクションバンドの日本ツアー特集

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みなさん、こんにちは。金管バンドディレクターの河野一之(コウノ カズユキ)です。

みなさまのおかげで、『金管バンドナビ』も50回目を迎えることができました。いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

さて、10月に開催される「全英大会」に向けて、地区予選の前半戦が終了しました。今年も波乱の展開が続き、昨年の全国大会王者が敗退したり、ダークホースのバンドが優勝をさらったりと、見どころ満載の結果となっています。まもなく始まる後半戦にも注目です。

また、来月4月には、英国ウェールズのチャンピオンシップ・セクションのバンド、『トングウィンライス・テンペランス・バンド』の日本ツアーが控えています。今回は、その特集もお届けします。

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【吹奏楽ナビ】#59 全日本吹奏楽コンクール課題曲⑤ 和風作品

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皆さま、こんにちは。

今年から、次年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲の販売開始時期が今までの1月末から2月末へと変更になり、課題曲界隈にちょっとした変革がありました。私はまだ演奏機会が無いのですが、演奏動画を視聴して全4曲の詳細を知ることができました。今年の課題曲は例年よりもそれぞれの個性が際立っていると思いましたが、中でも課題曲Ⅰは『和』を思わせるハーモニーやフレーズが特徴的な作品です。そこで今回は、課題曲を攻略するヒントの1つとして、過去の課題曲の中から和風な作品と、その名演をご紹介しようと思います。雰囲気の作り方や解釈など、通ずるものがあるかと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

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