皆さま、こんにちは。
早いもので2024年もあと少しとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は本番の都合で朝早くに家を出ないといけなかったり、会場が学校の体育館だったりと12月の寒さを強く感じる毎日を過ごしておりました。
12月はクリスマスシーズンで街中にクリスマス音楽が溢れていますが、クラシック音楽のクリスマスといえば、チャイコフスキー作曲の バレエ音楽「くるみ割り人形」が定番となっています。ここ数年の12月にはバレエ公演での「くるみ割り人形」全曲の演奏の機会をいただいていましたが、今年は残念ながら演奏の機会がないので、私が「くるみ割り人形」の曲に興味をもつきっかけとなった吹奏楽コンクール全国大会での演奏をご紹介して、クリスマス気分を皆さまと共有しようと思います。
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皆さま、こんにちは。
今年の全日本吹奏楽コンクール高校の部では、自由曲でラヴェル作曲の「スペイン狂詩曲」が3校によって演奏される(しかも前半の部に固まって)という近年稀に見ることが起こりました。この作品自体は近年の全国大会で演奏されているのですが、同じ部門で複数団体によって演奏されたのはいつぶりになるのだろうと調べたところ、2008年の中学の部で3校によって演奏されていて、高校の部になると私が全国大会に出場した2002年に5校によって演奏されており20年以上も遡ることが分かりました。1990年代から2000年代にかけてはよく演奏されていた曲だったなあと大変懐かしい気持ちになりましたので、今回はラヴェルが作曲した「スペイン狂詩曲」を取り上げてみようと思います。
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皆さま、こんにちは。
前回の記事では、”吹奏楽をきっかけに認知をされた作品”をテーマに「メジャー・バーバラ」の名演をご紹介しました。今回はその作曲家であるウィリアム・ウォルトンをテーマにして、彼の残した映画音楽のいくつかを吹奏楽コンクールでの名演を通してご紹介します。
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皆さま、こんにちは。
先月にはなりますが、10月の19・20日、26・27日の4日間で全日本吹奏楽コンクールが開催され、以前の記事にて“吹奏楽をきっかけに認知されたであろう作品”として紹介した、ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲や、バレエ音楽「ガイーヌ」などの、私が中高生時代によく演奏されていた曲が自由曲で選曲されていて懐かしさを感じました。そこで今回も、同じく吹奏楽コンクールによって認知を広げた作品の一例として、ウィリアム・ウォルトン作曲の「メジャー・バーバラ」を取り上げてみようと思います。
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皆さま、こんにちは。
前回に引き続き、作曲家のマルコム・アーノルドを特集します。アーノルドはバレエや映画の為の劇伴音楽を生涯で120作以上作曲しているのですが、その名前を世界的に有名にしたのは、1957年に公開された映画「戦場にかける橋」でのアカデミー作曲賞受賞ではないでしょうか。また、日本の吹奏楽業界おいても前々回の「第六の幸福をもたらす宿」の他、いくつかの曲が吹奏楽コンクールで演奏されていますので、今回はアーノルド作曲の劇伴音楽を全国大会に登場した順番にご紹介していきます。
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