吹奏楽やブラスバンドの指導の方にとって、吹奏楽とは?バンドとは?音楽とは?
全国の指導者の方々、 そして、バンド活動にがんばるメンバーたちへの応援の気持ちをこめて、現場の指導者の方の「声」をご紹介いたします。
※ミュージックエイトHPに掲載のコラム「私と吹奏楽」より引用
福井県立武生東高校吹奏楽部・植田 薫先生にお話を伺いました。
部員数:男子10名 女子48名 計58名(1,2年生) ※部員数は掲載当時のものです。
部のモットー:音に心を すべてに心を
私は本校の創立以来16年間、吹奏楽漬けの日々の中で生徒たちとともに努力を重ね、コンクールでもなんとかそこそこの実績を残すことができました。しか〜し!(ここから急にハイテンションに)私の本当の姿は、吹奏楽よりSoul、Funk、R&B等のBlack Musicを愛し、今もFunk Bandで歌い続ける中年バンドマンなのです!ハッハッハ……(別に笑わなくてもいいんですが)
さて、そんな私から吹奏楽を見ると……ポップスの演奏がダサい(死語?!)ポップスのマナーを理解したノりのいいバンドが少ない!……そこで私は、自分のBandのノウハウを吹奏楽に採り入れることにチャレンジ。某M8社(失礼!)では出していないFunky Numberを自前で編曲し、本家の黒人や自分のBandの振付・演出を恥ずかしがる生徒に無理矢理やらせ……その結果、現在の本校は、「日本一ファンキーな吹奏楽団」として少しは名が知れるようになりました。最初こそ生徒たちは恥ずかしがっていましたが、今や歌って踊りたいために入部してくる者も多く、なんといっても演奏中の生徒たちの笑顔は最高です!
ファンキーな吹奏楽を続けてきて実感したのは……“吹奏楽だってカッコいい!”“吹奏楽はもっともっとカッコよくなれる!”ということ。もちろんクラシックやオリジナルにも奥深い魅力があるし、本校だってしっかり力を入れて練習していますが、この「カッコよさ」が魅力として加わったら、もっと吹奏楽が楽しくなると思うのです。カッコよさの欠如が、吹奏楽がメジャ−にならず、男子部員が減り続けている一因とも言えるのではないでしょうか。サッカーやバスケットのスタ−選手のように、吹奏楽のプレイヤーもカッコよくポップスの演奏ができたなら、21世紀の吹奏楽にも未来が開けると私は信じています。そのためにも、本校はまだまだ頑張りますよ!
KEEP ON GROOVIN!!