最終更新日 2023.07.27
吹奏楽に関する疑問にお答えします!
Q. 「吹奏楽」と「ブラスバンド」って同じもの?
A.吹奏楽のことを「ブラスバンド」と呼ぶのは厳密には間違いです。
「ブラス(Brass)」というのは「真鍮(しんちゅう)」という意味で、楽器の素材に使われる金属のことです。
金管楽器を主体としている楽団を「ブラスバンド」と呼びます。
木管楽器も使用する吹奏楽は「ウィンドオーケストラ/シンフォニックバンド」等が正式な呼び名です。
日本に吹奏楽が伝わった明治~昭和初期に混同して使用されていた名残で今日でも吹奏楽を「ブラスバンド」と呼ぶこともありますが、厳密には別の編成を指す言葉です。
英語の「Breath:ブレス(呼吸)」やドイツ語の「Blasband:吹奏楽」と似ていることも間違いの原因と言われています。
Q.マーチングバンドってなに?
A.行進しながら演奏するバンドのことです。
もっとも広義においては、歩きながら楽器演奏するバンドのことです。
バトンによるダンスやカラーガードと共に行進して演奏することもあります。
マーチとは行進曲で、軍隊でのパレードが元になっています。
躍動感がありながら規律正しい演技は見ていても楽しく、座奏の吹奏楽とは別の魅力が詰まっています。
近年ではテレビで取り上げられることもあり、注目度も高いです!
マーチングの演奏を聴いてみましょう!
Q.ホルンのベルはなぜ前を向いていないの?
A.それはホルンの成り立ちに関係があります。
ホルンは 「Horn」=「ホーン(角)」と書くように、動物の角(ツノ)を加工した「角笛」が元になっています。
角笛は狩りの時に仲間に合図を送るために使われ、その重要性から次第に集団の先頭に立つようになり、馬に乗りながら肩にかけ片手でも吹けるように管を長く丸くまとめて、後方に音が届くようにベルが後ろ側に向いたといわれています。
楽器についてもっと知りたい!という方におすすめ
吹奏楽の世界
カラー図解 楽器からみる吹奏楽の世界。吹奏楽をわかりすく大解剖。楽器を通して、吹奏楽の魅力や歴史に迫る初めての本、ブラスバンドやマーチングバンドの特徴も詳しく解説。
歴史的に古い楽器の写真、昔の楽器はこうだった!、楽器の音域、『なぜイングリッシュホルンは、木管楽器なのにホルンという名前がついてるの?』などのQ&Aが楽しく、楽器を通して、吹奏楽の世界を堪能できます。
関連記事
【吹奏楽のハテナvol.4】腹式呼吸ってなに?
【吹奏楽のハテナvol.6】金属製のフルートやサックスはなぜ「木管楽器」なの?
【吹奏楽のハテナvol.7】「ト音記号」はなぜあの形なの?
コメント
Comments are closed.