フレックス編成楽譜を活用しよう!

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同じ曲を演奏したいけれど、編成が変わるから同じ楽譜を使えない。
…そんな経験はありませんか?
こんな時、1冊あると便利なのが『フレックス編成』の楽譜。人数や楽器の編成に応じて組み合わせを変えることができるので、1冊で何通りもの編成に対応できる非常に便利な楽譜です。

今回はミュージックエイトから出版している『フレックス・バンド』シリーズの楽譜を使い、フレックス編成楽譜の特徴や演奏のポイント等を解説いたします!

『フレックス編成楽譜』とは?

FLX-8『宝島』

『フレックス編成楽譜』とは、どんな楽器編成でもすぐに合奏が出来るよう、1つのパートに対し複数の楽器に対応したパート譜が用意されている楽譜です。
今回はFLX『フレックス・バンド』シリーズを例に挙げて解説いたします。

FLX『フレックス・バンド』シリーズには、フルスコアのほか下記パート譜が収録されています。
【PART 1】Fl. / Cl., Trp., S.Sax. / Ob. / Vn.
【PART 2】Cl., Trp. / A.Sax. / Ob. / Vn.
【PART 3】Cl. / A.Sax., A.Hrn. / Hrn.(in F) / Vn. / Va.
【PART 4】T.Sax. / Cl. / Hrn.(in F) / Trb., Euph., Bsn. / Vc.
【PART 5】B.Cl. / Bar.Sax. / Trb., Euph., Bsn. / Vc., St.B. / Tuba
【Option】Piano / Drs. / Perc.

PART1からPART5の5パートが揃えば演奏することが出来ますので、最少5名のアンサンブルから最大20名程度の合奏まで幅広くご利用いただけます。

例えば『フレックス・バンド』シリーズの楽譜を1冊購入した場合、吹奏楽編成で演奏する形だけでなく、定番の編成以外のアンサンブルにもご利用いただけます。ここに挙げたのは一例ですが、組み合わせは自由自在です。

例①…木管五重奏例②…金管五重奏例③…管弦五重奏
【PART1】フルート
【PART2】クラリネット
【PART3】アルト・サックス
【PART4】テナー・サックス
【PART5】バス・クラリネット
【PART1】トランペット
【PART2】トランペット
【PART3】ホルン
【PART4】トロンボーン
【PART5】トロンボーン
【PART1】ヴァイオリン
【PART2】クラリネット
【PART3】アルト・サックス
【PART4】ユーフォニアム
【PART5】コントラバス

『フレックス・バンド』シリーズのパート譜には楽器名が記載されていますが、もちろん記載の楽器以外でのご利用も可能です。(例:鍵盤ハーモニカ、アコーディオン、シロフォンやグロッケン等の鍵盤打楽器ほか)
パート譜にて指定された楽器以外で演奏される際、楽器の特性や音域の都合上多少の工夫は必要となりますが、様々な楽器編成での合奏をお楽しみください!

ミュージックエイトのFLX『フレックス・バンド』シリーズ紹介ページはこちら→

さまざまな編成を聞き比べてみよう!

FLX-3「海の声」を使用した、クロスフェード動画です。
同じ楽譜を使い、楽器編成や人数を変えて演奏した音源を繋げました。ぜひ聞き比べてみてくださいね。

0:08~ サックス五重奏  ※フルバージョンはこちら→
0:56~ 吹奏楽 10人編成  ※フルバージョンはこちら→
2:02~ 金管バンド  ※フルバージョンはこちら→
2:52~ クラリネット五重奏  ※フルバージョンはこちら→
3:12~ 吹奏楽 20人編成  ※フルバージョンはこちら→

パート振り分けのポイント

フレックス編成の楽譜をはじめて使用されるお客様から、よく質問されるのが
・どのパートにどの楽器を当てはめればよいか
・パートの人数配分をどうしたらよいか

の2点です。

パートの振り分けは、演奏に使用する楽器の中で最も高音域の楽器にPART1を、最も低音域の楽器にPART5を振り分けるとハーモニーのバランスがとりやすいです。高音域の楽器を差し置いて低音域の楽器がPART1を担当しても合奏は成立しますが、音量や全体のバランスをとるのが難しくなってしまいますので注意してください。

5名以上で演奏される場合のパートの人数配分は、音量の小さい楽器を優先的に重ねるか、PART1から順に人数を振り分けてください。ただし、楽器の持つ特性だけでなく、演奏者の技術によっては、この振り分け方法が最良ではないこともございます。いずれかのパートの音量が突出して大きくなりすぎないよう、各パートの音量が均等に聴こえるように調整してみてくださいね。

フレックス編成楽譜のご紹介

ミュージックエイトでは、今回ご紹介しましたFLX『フレックス・バンド』シリーズの他、同じコンセプトで出版された四声部+打楽器バージョンのFLE『フレックス・アンサンブル』シリーズや、アンサンブルシリーズの中でも、三重奏の楽譜のほか、B♭管、E♭管、F管、ヘ音記号で記載したフルスコアが付属している『マジックトリオ』編成の楽譜もお取り扱いしております。

最新のポップスをはじめ、演歌やディズニー楽曲、アニメソングなどの定番曲まで幅広く出版しております。1冊で2役にも3役にもなるフレックス編成楽譜、どうぞお試しください!


FLX『フレックス・バンド』(五声部+打楽器)シリーズ一覧はこちら→
FLE『フレックス・アンサンブル』(四声部+打楽器)シリーズ一覧はこちら→
マジックトリオ(三声部)対応楽譜一覧はこちら→