皆さま、こんにちは。
全日本吹奏楽コンクール課題曲における「マーチ」作品は、一般的な行進曲とは違いコンサートマーチとしてステージ上で演奏されることに比重をおいていたり、審査が行われる課題曲として技術的な要素や各楽器への負担などが考慮されて作曲されることから、楽曲の構成などがどうしても近くなる傾向があります。2025年度の課題曲Ⅲ: マーチ「メモリーズ・リフレイン」は、そういった課題曲マーチとしての特徴を持ちながらも作曲者の個性が色濃く加わった作品だと思いました。以前の記事で、「マーチ」の分類になる課題曲をいくつかご紹介したのですが、まだまだご紹介したい作品がありますので、今回は過去の課題曲の中から課題曲らしいマーチと、その名演をご紹介しようと思います。
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皆さま、こんにちは。
今年から、次年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲の販売開始時期が今までの1月末から2月末へと変更になり、課題曲界隈にちょっとした変革がありました。私はまだ演奏機会が無いのですが、演奏動画を視聴して全4曲の詳細を知ることができました。今年の課題曲は例年よりもそれぞれの個性が際立っていると思いましたが、中でも課題曲Ⅰは『和』を思わせるハーモニーやフレーズが特徴的な作品です。そこで今回は、課題曲を攻略するヒントの1つとして、過去の課題曲の中から和風な作品と、その名演をご紹介しようと思います。雰囲気の作り方や解釈など、通ずるものがあるかと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
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皆さま、こんにちは。
北風が吹きつける厳しい寒さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
前回に引き続き、今年に還暦を迎えられた鈴木英史さんをテーマに、数ある吹奏楽編曲の作品からオペレッタ(喜歌劇)のジャンルに注目して、吹奏楽コンクールでの名演を通してご紹介します。
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皆さま、こんにちは。
2月になって急に寒さが厳しくなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本連載執筆の切り口として、2025年がメモリアルイヤーとなる作曲家を調べていたところ、国内では鈴木英史さんがこの2月に還暦を迎えられることを知りました。近年では、2022年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ「ジェネシス」の作曲者として広く知られ、日本の吹奏楽界に多大な影響を与え続けている偉大な作・編曲家です。今月末には東京と大阪の2箇所で還暦を祝うコンサートも催されるとのことなので、その予習も兼ねて鈴木英史さんの作品を吹奏楽コンクールでの名演を通してご紹介します。
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皆さま、こんにちは。
前回に引き続き、今年が生誕150年となるモーリス・ラヴェルの作品から、今回は「マ・メール・ロワ」を取り上げます。私のこの曲との出会いからエピソードと共に、吹奏楽コンクール全国大会での中学校の名演をご紹介していきましょう。
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