吹奏楽やブラスバンドの指導の方にとって、吹奏楽とは?バンドとは?音楽とは?
全国の指導者の方々、 そして、バンド活動にがんばるメンバーたちへの応援の気持ちをこめて、現場の指導者の方の「声」をご紹介いたします。
※ミュージックエイトHPに掲載のコラム「私と吹奏楽」より引用
愛知県名古屋市立鳴海中学校吹奏楽部・二木 圭先生にお話を伺いました。
部員数:女子74名 ※部員数は掲載当時のものです。
部のモットー:愛される部活であれ
私が英語科教員=吹奏楽部顧問になって6年目を迎えました。わずか5年たらずではありますが、我がバンドも変化し続けました。今ここに、その記録を残したいと思います。
【1年目】前任の先生と2人顧問をさせていただきました。指揮の振り方から年間を見通した部活運営まで、すべての基本を教えていただきました。とても大事な1年でした。
【2年目】前任の先生が転任され、1人顧問開始……。(この部活をつぶすまい!)の思いを胸に、がむしゃらに部活指導をしていました。今思えば、ずいぶん滅茶苦茶なことを言ったものですが、部員たちがよくついてきたこと!小編成ではありましたが、出演順1番で奇跡の地区代表。それよりも発表後「先生ありがと〜」の声が会場いっぱいに響いたことが今でも最高の思い出であり、その後の支えとなりました。
【3年目】マーチングに初挑戦!(いつかやってみたい)と漠然と思っていたマーチングは、想像以上に奥深い(大変な)ものでした。が、どんどんはまっていく部員たち……。気がつけばあっという間に「マーチング大好き!」な集団になっていました。
【4年目】初めて宿泊遠征が実現しました。ミラクルなことの連続でした。この年の3年生に贈った言葉……「ミラクルはおきたのかな、おこしたのかな」。
【5年目】気がつけば40名前後だった部員が70名を超えていました。年間の大会・イベント数も約30回にのぼり、毎日何かの準備をしている状態です。部員たちのパワーに脱帽!
【6年目】相変わらず笑いが絶えない毎日です。女ばかり74人……。当然、けんかもあれば、悩みも尽きません。でも今、顧問としても信じられないような深い絆が生まれているところです。今、改めて強く感じることは「バンドは生きている」ということ。そして「この部員たちと一緒にいられる自分は幸せだ」ということ。実は残された時間があまりないのですが、最後までともに笑い、ともに泣く顧問でありたいと思う毎日です。