【私と吹奏楽】人と音楽の素敵な出会いを(本多 容子 先生)

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吹奏楽やブラスバンドの指導の方にとって、吹奏楽とは?バンドとは?音楽とは?

全国の指導者の方々、 そして、バンド活動にがんばるメンバーたちへの応援の気持ちをこめて、現場の指導者の方の「声」をご紹介いたします。

※ミュージックエイトHPに掲載のコラム「私と吹奏楽」より引用

神奈川県大和市立上和田中学校吹奏楽部・本多 容子先生にお話を伺いました。

部員数:男子6名 女子41名 計49名   ※部員数は掲載当時のものです。
部のモットー:「和を大切に」「魅せる音楽を!」

 私が吹奏楽部に入ったのは、5月頃のことだった。でも、「あんな風に楽器が吹けるようになりたい!」とか「吹.奏楽のサウンドってなんてすごいんだろう」など、あこがれや感動から入部したわけではない。高校に入学したとき、私はテニス部に入っていた。しかし、私の高校は新設校(1期生)だったために、まだ校舎の半分が建設中でテニスコートもなく、中庭でのんびりと素振りしていると、近くの音楽室からフルートのぎこちないスケールが聞こえてきた。そのフルートを吹いていた友人との出会いが、私が吹奏楽部に入るきっかけとなったのだ。そして、テニス部をやめ、吹奏楽部に入った私に、もう一つの大切な出会いがあった。「多分、この先生に出会っていなかったら、今の私はないのではないかと」と思う。

 この先生はクラスは担任、音楽の教科担任、吹奏楽部顧問としての3つの顔があったのだが、吹奏楽部顧問としての顔にいちばん影響を受けたのである。音楽の面でも人間的な面でも、とても魅力的な先生だった。ピアノで音大に行った私に贈ってくれた言葉がある。『音楽は一生が修行です。ピアニストは孤独です。幅広く音楽をやるために、多くの仲間をつくろう。音楽の仲間を広げよう』それまで一人で黙々とピアノを弾いていた私に、たくさんの仲間とともに一つの音楽をつくる楽しさを教えてくれた。私は音大に入ってからも吹奏楽から離れられなくなり、他の大学のサークルに入って吹奏楽を続けた。そして、念願の教師になり、吹奏楽部顧問をやっている。フルートの親友と恩師との出会いがあって、今の私があるのだ。

 今も吹奏楽を通して、たくさんの大切な出会いがある。この原稿を書くことになったのも、ミュージックエイトの助安氏との偶然(?)の出会いがきっかけである。彼は、毎年文化祭の時期になると、トランペットを持って部活を見にきてくれる。そして、文化祭当日も必ず演奏を聴きにきて、上中吹奏楽部を応援してくれる大切な音楽仲間である(ちょっと図々しい?)。「人と音楽の素敵な出会い」を私は大切にしていきたい。また、吹奏楽で出会った生徒たちにもこの思いを伝えていきたいと思っている。

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